近江そば処 桐屋様

近江そば処 桐屋様

年配の方に、静かにそばを楽しんでもらえるお店を作りたかった

取材協力:近江そば処 桐屋 オーナー浅井雄司 様

 

滋賀県草津市 JR草津駅近くに新しくオープンした
近江そば処 桐屋」様
http://www.rengaya-ohmi.com/

平成20年4月の開店当初から
ワイドフェルトキャップをご利用いただいています。

半年が過ぎ、お店での使い勝手などをオーナーの浅井様に伺ってきました。

桐屋様

鈴木:「とても静かな空間ですね。家具などの調度品もお店の雰囲気に合っている感じがします」

浅井様:「この店は、年配の方に、静かにそばを楽しんでもらえるように作った店です。店の設計もすべて私が行いました。以前は工芸店を営んでいました。そば屋を開店したのは、少子高齢化と言われながらも、60代の人たちが落ち着ける場所が少ないと感じたからです」

鈴木:「オープン前にワイドフェルトキャップの購入でご相談いただきました。
そのときに、椅子は飛騨産のものを購入予定だとおっしゃっていたのが印象に残っています」

イス

浅井様:「椅子は全国の業者から探しました。高山、東北などです。椅子を動かした時の音について、家具の仲介の方は「ガタガタいう音がいい」という風に説明されました。しかし、妻も音は気にしておりましたので、音のしない椅子、または椅子につける何かを探していたのです」

鈴木:「浅井様は2月に日経プラスワンに載った記事をご覧になって、お電話くださいましたね。そのときのことはよく覚えています」

浅井様:「東京あたりの家具専門店でも、このような商品があることを知りません。日ごろから椅子の脚の音について考えていたから、新聞を見たときに気がついたのだと思います」

鈴木:「でも、新聞でご覧になっただけですと、サイズが合うのかどうかなど、心配されませんでしたか?」

浅井様:「不安感はありませんでした。それよりも…見た目がちょっと気になります」

鈴木:「やはりそうですか。高級家具に合うのかどうか、私もその点が気がかりでした」

イス脚

浅井様:「見た目の気になる点は、カバーが広がるところです。椅子を引く回数も多いので、外れないように小さめのサイズを取り付けました。そのため、切れ目が広がっていますがまだ一度も外れたことはありません。これは仕方ないですね。色は椅子の色に合っていますので、気になりません」

鈴木:「汚れはどうでしょうか。ちょうどお客さまの靴が当たる場所ですけれど」

浅井様:汚れも気になりませんね。カバーがなくても汚れはつきますし、不着したホコリも取ってやりますから

鈴木:「音がしないメリットの方が大きいということですね。
では、実際にお客様が音がしないことについて何かおっしゃったことはありますか」

ブライアン・ウィリアムズ氏の絵画

浅井様:「それはほとんどないですね。気がつくほどのことでもないし、気が付かれてもわざわざ店の者に言うようなことでもありません。静かだなとご自分で思われる程度でしょう。一人だけ気付いておっしゃった方があります。風景画家のブライアン・ウィリアムズ氏です。壁に掛けてある絵が、ウィリアムズ氏の絵です」

鈴木:「この方がお店にいらっしゃって、お店の静かさに気付かれたのですか?」

浅井様:「そうです。滋賀県で個展も開いていらっしゃいます。奥様とお見えになられて、ワイドフェルトキャップのことをいいとおっしゃってました。芸術家なので、神経が繊細なのでしょうね」

鈴木:「そのような方にほめていただけて嬉しいです。浅井様が求めていらっ しゃった静かな空間が実現できているという証拠ですね」

浅井様:「そばという食べ物は食べるというよりは、すすりこむ料理です。どうしても店内がざわざわとしてしまいます。そして、そばうどん店は全国に4万軒あります。桐屋では、宮中御用達の店で鍛えたそば職人がそばを打っています。 このような店は滋賀県内で1軒だけです。
最初にも申し上げましたが、私は年配の方々に、静かな空間で美味しいそばを召し上がって欲しいと思っています。
このカバーは大変よい商品なので、もっと多くの方に知らせる必要がありますね。隠れたよい商品です。もっと広く世間に知らせるようにしてください」

鈴木:「はい。私もお店に伺って初めて、静かな空間の心地よさを体感いたしました。
本日はどうもありがとうございました」

取材を終えて

私が最初にお電話を受けたのが2月。まだお店の椅子も納入される前でした。
何度かお電話でやり取りをした後、弊社のスタッフが実際にお店まで足を運び、サイズ選びにも協力させていただきました。

今回の取材で強く伝わってきたのは、「静かな空間」は体験しないとわからないということ。頭では「静かだといいよね~」とわかったような気になるのですが、実際に桐屋様の店内に入ると、不思議な静けさに包まれます。

厨房の音はまったくせず、席につこうと引いた椅子が静かにすべっていくのです。
ワイドフェルトキャップの取材に来たはずの私ですら、「え?!」と一瞬戸惑ったのですから。

桐屋様の前にて

この取材では、浅井様から嬉しいお叱りも受けました。
こんなよい商品が、ほとんど知られていないという事実。
家具店の店員も知らないのだから、そういったところにも売り込みにいかなくては。そうおっしゃる浅井様からは、そば屋として、経営者として、よい物を提供するという心が伝わってきました。

お店の裏方である椅子足カバーを通して、このようなご縁ができたのも幸せなことです。
ほんとうにありがとうございました。

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ワイドフェルトキャップ
イス脚カバー ワイドフェルトキャップ